世界選手権から帰ってきて、すぐにウイングヒルズでCJがありました。
このウイングヒルズは自分がパークアンバサダーとして、関わらせてもらっているスキー場です。
関東からは遠いこのフィールドですが、コースのディガーが常駐したり、整備を毎日行ったり、こんなにいつも作業してるパークは日本にはあまりないと思います。

レースの週末は台風18号が3連休の日本をもろに直撃し、もちろんウイングも雨。。
黒土が多く、斜度がきついウイングではもう、とんでもないコンディションになってしまいました。
こんなコンディションです。
こういったコンディションになってくると、どんだけ楽しめるかが重要になってきます(笑
みんなで泥まみれになって、走るのは最高に楽しいですよ。その後の洗濯が大変ですが。

 

普通の人って、こんなドロドロにならないですよね、、

普通の人って、こんなドロドロにならないですよね、、

バイクに付いた泥で3キロは重くなります。

バイクに付いた泥で3キロは重くなります。

レースはと言うと、台風の接近で予選なしの一本決勝に。
レースランでは、地味に転けて、9位で終えました。よく知ってるコースですが、全く違うコンディションに完全にやられましたね。
今週末からレースが続きますが、シーズン最後、良い結果を出しに行きたいと思います。

ここで、ちょっと十種ヶ峰のコースの紹介を。
10月7日、8日開催のCJ-U十種ヶ峰ですが、このレースはUCIポイントが付く、国際レベルのレースになります。去年はクラス3でしたが、今年はクラス2にランクアップ。

実際にマレーシア、台湾、フィリピン、インドネシアからもライダーが集まる予定です。

しかも!今回はコース内にカメラが入り、会場ではビジョン車でライブ中継をします。
オンラインでも見ることができますので、是非みんな見てねー!


このレース、山口県の自転車で山口を盛り上げるプロジェクト、『サイクル県やまぐち』主催のイベントです。
去年参加して感じたのは、行政主催のイベントはやっぱりすごい。地元の出店や、旬の野菜とか売っており雰囲気もいいです。表彰台も大型トラックの荷台で、ポディウム目指したくなりますね!

今年も十種ヶ峰のコース造成を行なったので、簡単にコースを紹介したいと思います。
まず、今年はかなり大規模に工事しました。
CJクラスのレースを行うのに、ちょっと物足りなかった感があったので、今年はコース長を大幅に伸ばしました。

スタート位置を大幅に変更。新しスタート地点からは、中国地方の山脈が見えて綺麗です。

スタート位置を大幅に変更。新しスタート地点からは、中国地方の山脈が見えて綺麗です。

ちょっと見にくいですが、写真下が、山頂方向、赤の丸が今までのスタート地点です。
今までのスタート地点よりも上にコースを伸ばしたので、全長としては、900mぐらい伸びています。
通して走ると今までの十種ヶ峰のイメージとは全く違うコースですよ。

今回は2トンクラスと、3トンクラスの重機をレンタルしました。

今回は2トンクラスと、3トンクラスの重機をレンタルしました。

コース造成にないとお話にならない、重機ですが、これもめっちゃ奥が深くて、車体のサイズ、バケットの種類、アタッチメント等、色んなオプションがあります。
海外のビルダーが使うバケットなんかは、油圧装置で横方向にも動いて、バームの成形とかにめっちゃ便利なんですが、今回はこの普通のバケットで頑張りました。
コースは事前に下見して、大体のラインどりを決めていたので、すぐに作業に取り掛かることができました。
3トンクラスで、ラインに沿って開拓&土を移動、その後ろを2トンクラスで追いかけて、細かな調整と仕上げをして行きました。
 

スタート直後のジャンプ。景色が綺麗で、ゴール地点と比べると、温度も少し低いです。

スタート直後のジャンプ。景色が綺麗で、ゴール地点と比べると、温度も少し低いです。

スタートジャンプを抜けて、森に入って行くと、バームが続くセクションがあります。

スタートジャンプを抜けて、森に入って行くと、バームが続くセクションがあります。

今回、この区間をメインに造成しました。適度な斜度にバームを付けることで、多くのライダーが気持ちよく走れる設計にしました。
バームの造成は本当に奥が深くて、バームの角度、バームの繋ぎ目の角度、水の通り道、、等色々な事を考えて作らないといけないです。
特にダウンヒルコースでは、コースを作りながら下って行くので、後戻りはできません。それもプレッシャーですね。

バームセクション後のゆるいダブル。

バームセクション後のゆるいダブル。

ダブル一個目に立って撮影してるので、シングルに見えますが、ダブルです。
特に飛んだりするセクションではないですが、バームセクションの後に緩いダブル〜大きなバームを終えて、ゲレンデに出ます。
この緩いダブルで加速し、ゲレンデに飛び出します。

ダブルからのバーム。

ダブルからのバーム。

ゲレンデを終え、第二シングルに入口の設置したフープス。

ゲレンデを終え、第二シングルに入口の設置したフープス。

ゲレンデからかなりのハイスピードでシングルに入るので、減速用にフープス(ウォッシュボード)を作りました。
ハイスピードで進入すると、バイクが暴れて大変なことになるので、個人的には一番好きなセクションです!
こんな感じで、去年と比べると、かなりコースは変わっています。

CJ-Uやまぐち十種ヶ峰国際DHIのエントリーはこちらから!
http://slmedia.jp/2017/09/cj-u-yamaguchi_entrystart/